
「お金で命を奪わせない」—5万人の子供たちの未来を創るCFO、小山真由美さんの挑戦
NPO法人や一般企業を対象に、財務・会計の面から経営を支えるCFO(最高財務責任者)として活躍する小山まゆみさん。彼女が目指すのは、単なる数字の管理ではありません。経営を健全化し、そこから生まれた利益を社会へ、そして次世代を担う子供たちへと循環させる「壮大な社会貢献の仕組み作り」です。
会計事務所での葛藤と「CFOアカデミー」での転機
小山さんは以前、会計事務所に勤務しながらNPOの会計サポートをメインに活動していました。しかし、税務申告を主目的とする会計事務所の仕事では、社長の話をじっくり聞き、経営に深く踏み込むことが難しく、もどかしさを感じていたと言います。
転機となったのは、CFOアカデミーへの参加でした。ここで財務の「マインド」を学び、自らが関わる団体の経営を立て直した経験から、単発の仕事ではなく「継続的な顧問契約(パートナーシップ)」へとビジネスモデルを大きく転換させました。
現在では、多くのNPO法人や株式会社と顧問契約を結び、資金調達の相談や社長の「壁打ち相手」として、経営の根幹を支えています。数字を見るだけでなく、経営者の想いに寄り添い、共に未来を描く。それが小山さんのCFOとしてのスタイルです。
社会的損失を価値に変える「分身」という仕組み
小山さんの活動のユニークな点は、「自分自身の分身」を育てていることです。現在、小山さんの周りには、高い能力を持ちながらも、育児や引きこもりといった事情で外に働きに出ることが難しいママたちや若者が集まっています。
彼女はこうした人々に会計入力などの実務を依頼することで、「社会的な損失」を「価値ある雇用」へと変えています。
「私自身も子供が小さい時に働きにくさを感じていました。高い学歴や能力がありながら社会と繋がれないのはもったいない。CFOとして私が仕事を取ることで、彼らに活躍の場を提供したいんです」
小山さんが生み出すのは、単なる業務委託の関係ではありません。それは、能力を持つ人が自信を取り戻し、社会との繋がりを実感できる場。そして、その先には次の誰かを支える循環が生まれています。
利益を社会の「ギフト」へ:小山さんが描く循環の形
小山さんがクライアントである経営者に提案しているのは、「利益の一部を社会貢献に使う」という仕組みです。
支援先の企業が利益を上げ、その一部を子ども食堂や児童養護施設、障害者支援を行うNPOへ寄付する。そうすることで、従業員のモチベーション向上や企業ブランディングにも繋がり、さらなる売上アップを生むという好循環を目指しています。
「経営を良くすることと、社会を良くすることは、矛盾しないんです。むしろ、両立させることで企業も人も輝く。そんな世界を作りたい」
小山さんの視線の先には、常に子供たちの笑顔があります。CFOとして経営者を支えることは、その先にいる何百人、何千人という子供たちの未来を支えることに繋がっている。そう信じて、彼女は今日も走り続けています。
原体験:おじさんの死を乗り越えて
小山さんがこれほどまでに「お金」と「命」に向き合うのは、20代の頃の辛い経験があるからです。
経営者だった大好きなおじさんが、借金を苦に自ら命を絶ったこと。そして自営業だった父が資金繰りに苦しむ姿を見て育ったこと。それが、彼女の原動力となっています。
「お金がないことが、人の命まで奪ってしまう。そんな悲劇を少しでも減らしたい」
その一心で、彼女は税理士を目指し、そして現在はより深く経営に寄り添えるCFOという道を選びました。数字の向こう側にある「人の人生」を見つめ続ける小山さんだからこそ、経営者の心に深く響く支援ができるのです。
80歳までに5万人の子供たちを幸せに
小山さんの最終的なゴールは、80歳までに5万人の子供たちに幸せを届けることです。
「私の名前は覚えられていなくてもいい。でも、支援を受けた子供たちが将来、自分で稼げるようになり、今度は自分たちが誰かを助ける側になってほしい。そしていつか、誰でも遊びに来られるような『居場所』を作りたいんです」
そう語る小山さんは、これからも「ほっとけない精神」で、20社のCFO契約を目標に走り続けます。彼女が支える1社1社の向こう側には、数えきれないほどの子供たちの未来が繋がっています。
【プロフィール】
小山 真由美(こやま まゆみ)
NPO法人・一般企業の財務戦略を支えるCFO。
CFOアカデミー修了後、会計と財務の両面から経営者を伴走支援するスタイルを確立。社会貢献意識の高い経営者と共に、持続可能な社会作りを推進している。
【お問い合わせ先】
Gmailにて承っております。
karakorochan@gmail.com
